本学科で毎年実施している2年生対象の幼稚園一日観察実習。
今年はコロナ禍の感染状況を鑑み、2月9日、1限から3限にかけて、学内で実施されました。幼稚園での子どもの様子や生活の流れ、幼稚園教諭の仕事と役割などについて学びを深めるために、1限では幼稚園の活動を映しているDVDの視聴とエピソード記録を、2限には聖ウルスラ学院英智幼稚園の佐取美智子園長先生による聖ウルスラ学院英智幼稚園の教育方針とリトミックに関する実践、3限には本学科のOGである南光幼稚園の小山ゆうき先生、今坂飛鳥先生による幼稚園教諭の仕事、実習に向けてのアドバイスなど、貴重な講演を受けることができました。
【学生からの感想】
今日は幼稚園1日観察実習(学内実習)が行われました。1時間目は幼稚園の1日についてDVDを通して保育者と子どもとの関わりについて学びました。2時間目は聖ウルスラ学院英智幼稚園の園長先生にお越しいただき幼稚園教諭の仕事やリトミックなどについて学びました。先生の表情や声で子どもは多くのことを感じており、リトミックで子どもの心を育てることができるということに驚きました。3時間目は卒業生で幼稚園教諭をしておられる先生から幼稚園教諭の仕事や指導案について学びました。実習の時の注意点などを学ぶことができ有意義な時間を過ごすことができました。実習では今日学んだことを活かして子どもと関わりたいと思います。
(2年生Kさん)
今回の学内実習を終えて、幼稚園教諭の仕事内容や援助の仕方について理解を深めることができました。1時限目では幼稚園の1日の流れをDVDで見ました。幼稚園教諭の仕事は子どもが来る前からすでに始まっていて、子どもが来てからスムーズに保育が行えるように、遊具の整備などを準備するところから始まると知りました。保育を行っていく中で子どもに対してどう対応するべきなのかも学ぶことができました。子どもに声をかけ、言葉を引き出すことで失敗しても怖くないのだということ、そして自分の気持を伝える経験も同時にさせているのだと思いました。そういった経験は子どもの今後にも関わるし、幼稚園教諭との信頼関係を築くためにも大切だと感じました。 2時限目には、聖ウルスラ学院英智幼稚園の園長先生のお話を聞きました。保育をする上でまず一番大切で覚えておかないといけないことは、子どもに教えることというよりも、環境を整えて子ども自ら発見できるようにすることだということです。子どもたちはどんなことをしたら楽しいのか、興味を持って活動できるのかを細かく考えて準備しておくことが大切だと知りました。また、保育者同士の関係も重要で、保育者全員で子どもたちを見ていくという気持ちをそれぞれが持ち、情報を共有することでより良い保育ができるのだと思いました。また、リトミック音楽教育を行う上で1番印象的だったのは、ピアノに合わせて子どもが動くのではなく、子どもに合わせてピアノを弾くのだということです。そうすることで子どもは自由に動くことができ、動く中で集中力を養ったり満足感を味わったりすることが可能になると思いました。 3時限目は卒業生の幼稚園教諭のお話を聞きました。幼稚園実習に向けて仕事内容や指導案の書き方、保育所と幼稚園の違い、教育実習の際や事前にするべきことについてなど、細かく教えていただきました。
学年の仕事は、行事や教材の準備など子ども一人ひとりについて複数の保育者で話し合って決めることで環境を整えることができるのだと感じました。また、指導案の書き方については、実際に幼稚園教諭が活動をしている動画を見ながら考えられる子どもの姿と保育者の配慮を書くというものでした。子どもの姿を実際に見ながら指導案を書くという機会がなかったのでとても貴重な体験だったし、配慮についても自分では思いつかない案ばかりで参考になりました。そんな指導案の話を聞いている中で個人的にこれは特に大切だと感じたことは、指導案通りに活動をして、このやり方で子どもは分かりやすかったのか、楽しかったのかなどと一日が終わってから反省し、次に活かすということの繰り返しがより良い環境づくりや保育につながるということです。保育者が計画し実践した活動を振り返り続け、改善していくことでより子どもが楽しめる活動となり、そこからさらに遊びを発展させたり学んだりできると思うので、私も今後予定されている実習や卒業後の現場でより良い保育ができるように努力していきたいです。(2年生Sさん)
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