6月の花といえば?と尋ねられた時、私は迷いなく『あじさい』と回答してしまいますが、みなさんはいかがですか。
雨の日が多くなるこの時期は、外に出掛けるのも少し億劫に感じますが、道端に咲くあじさいの花を目にすると、ちょっぴり心が和みます。
さて、「あじさい」を漢字で書くとき、どんな字をあてるかご存じでしょうか?
答えは「紫陽花」です。
一文字目の「紫」には納得できますよね。確かに赤やピンク、水色など紫色に近い色が多いです。
二つ目の文字が「太陽」の「陽」という字を書くことに、雨のイメージの強いアジサイには少し不釣り合いだなと感じてしまうのは、私だけでしょうか。
調べてみると、実際、アジサイは太陽の光を好むようで、日の光があたらないと花も咲かなくなってしまうそうです。直射日光が照りつけるようなギラギラとした真夏の太陽光までは不要のようですが、ちょっと涼しいくらいの初夏の日差しはあじさいには必要なようですよ。
また、『アジサイの花は何色?』という質問をすると、さまざまな色が出てくるのがこの花の特徴でもあるかなと思いますが、実は花の色が決まっていないことでも知られています。
土壌中の酸性が強いと青くなり、アルカリ性が強いと赤みがかった色になったりするそうです。
まるで、理科の実験で使っていたリトマス試験紙のようですよね。
花の色から、その場所の土の状態がわかるなんて、ちょっとおもしろい植物です。
梅雨に入ると憂鬱な気持ちになりがちですが、街中で咲いている紫陽花に目を向け、土のことまで想像してみるのもおもしろいかもしれませんよ。
学内にも、紫陽花が咲いているスポットがありますので、是非チェックしてみてくださいね。
学科研究室 堀越
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