「子ども発達総合演習Ⅰ」の宮崎ゼミは、普段は他のテーマについて議論を深めていますが、関連する別のテーマからみえてくるものを参考にするため、差別や格差の無い社会をどうやって実現できるか考えました.
ローマ教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ』で指摘されているように、人類にとって現在の環境問題は地球規模の問題です.発展途上国をはじめとして、深刻な経済格差もまたこれに深く関わります.
自然の恵みを平等に皆が享受できたらかなり改善されるはずです.エコノミーとエコロジー、テクノロジー、こうした相互の関連を無視して人類は生き延びることはできないという危機感を共有すべきでしょう.
上述の回勅では「総合的」という言葉が印象的です.訳者は「全人的」と訳されるべきと指摘しています(同書233頁).
さて、宮崎ゼミではそうした視点に立って、差別や格差の無い社会のためにまず自然の恵みを多くの人が享受できる「しくみ」の一つとして、ローテク(ハイテクの対義語)で製作・実用できる、自然エネルギーに変換する装置のモデルを製作してみました.
ゼミ生は、身近にある材料(クリアファイル、発泡ボード等)を使用して、風力タービンのモデル作成にチャレンジしました.出来たモデルは、ゆっくりですが力強く、どことなく人間的な雰囲気を感じさせるものになりました.
*風力タービンのモデルは垂直軸型Savonius Wind Turbine.end plate径390mm、blade(クリアファイルを使用)高さ200mm.
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