キャンパスが新緑で染まり、1年で一番美しい季節がやってきました。そして、待ちに待った対面授業が始まりました。感染対策を万全にし、マスクでガードしていても溢れ出る笑顔と活気で、学内が華やいでいます。これを機に実家を離れた学生も多いことでしょう。コロナ禍の状況は予断を許さず、新しい勉強や不慣れな生活に心細い思いをしているひとも多いと思います。春は美しいけれど少し感傷的な気分になるのは、故郷を離れて40年もたつ私でも同じです。
歌人の石川啄木は望郷の念を歌っています。
「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けと如くに」
故郷を離れ、どこか心満たされない日々の中で、故郷の春の景色がまぶたに浮かんで心を癒してくれることでしょう。みなさんの心の風景はどんなものですか?
学科長 遊佐重樹
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